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猫を手に入れる方法、選び方

ネット掲示板や動物病院等の地域情報がおすすめ

 猫と暮らしたい! そう思って子猫ちゃん探しをする方の多くは、まずペットショップをのぞくのではないでしょうか。古きよき時代には、ご近所や地域に住む友人のつてで、子猫をもらって欲しい人に必ず出会えたものですが、地域の人間関係が疎遠になった現代では、ペットショップに高いお金を払って、お気に入りの猫ちゃんを買う人も少なくありません。

 でも、ペットショップは費用がかかりすぎますし、それ以外にも問題がないとはいえません。愛猫と巡り合うための方法はその他にも、ネット掲示板の里親探しで見つけるとか、家の近くの動物病院やペットフード店などに置かれたチラシや手製のポスター、地域新聞の投稿欄などがあります。少し時間がかかるかもしれませんが、当サイトとしてはそちらをおすすめします。

まず、「猫 里親」で掲示板を検索してみよう

 ネットでは猫の里親募集中のサイトがたくさんあります。そうしたサイトに投稿する方は、飼い猫が子猫をたくさん産んだとか、引越先が猫の飼えない住宅だからとか、いろいろな事情で猫を手放さなくてはならなくなった人です。また、その他に保健所経由で保護された猫を中心に、里親を募集しているNPO法人などの団体があります。

猫の殺処分は何と年間6万頭!

 特に後者の場合は、心ない飼い主によって安易に捨てられたり、保健所に持ちこまれたりした猫です。どういう事情があるにしても他の選択肢があったはずで、由々しき問題です。保健所が預かった多くの猫は殺処分になり、平成22年度の統計データによれば、年間160,134頭もの猫が合法的に命を奪われています。ちなみにこの数は犬の殺処分数の約3倍に当ります。先進国ではありえない数字で、この点ではまだ日本は発展途上国なのです。

 里親募集で猫を引き取るということは、殺処分になるかもしれなかった猫を救うことになり、意義深いことです。自分が命を助けた猫を、再び遺棄するような人はいないでしょうから、その面でも緩やかながら日本人のペットに対する意識の向上にもつながります。

 なお、里親になるためにはいくつかの条件があり、人によっては多少のわずらわしさを感じるかもしれませんが、全ては譲渡先での猫の一生の幸せのためです。また、猫そのものは無料譲渡でも、不妊・去勢手術やワクチン接種その他の諸費用を負担することになります。

お互いに安心できる動物病院、地域新聞など

 近所の動物病院を訪れると、掲示板に「猫譲ります」などのポスターやチラシを見かけます。猫を飼えば病気にならなくても、ワクチンの接種などで少なくとも年1回は病院のお世話になります。先生も飼い主のことはペットと共によく覚えていて、ネットにはない温かみが感じられます。

 こうした病院を通じて愛猫と出会えば、動物病院ともなじみになり、一石二鳥です。病院同士が周辺地域でネットワークを作っており、お願いをしておけば新着情報もすぐに入ります。飼い主の側からすれば、どんな方に引き取られるのかを見届けたいもの…。猫を通して新しい友人ができるというメリットもあります。

 その他、地域密着の猫ちゃん探しとしては、地域新聞や市の広報紙の投稿欄にもときどき出ていますから、目を通すとよいでしょう。

ペットショップ、ブリーダーは信頼できるか、要チェック

 「外来の純血種がどうしても欲しい」という趣味の方は、ネット掲示板や動物病院、地域情報などでは難しいので、やはりペットショップやブリーダーから買うのがいちばん手っ取り早いのかもしれません。ただし、信頼できるかどうかのチェックは必要でしょう。問題のあるペットショップには、違法状態も含めて次のようなものがあります。

・動物取扱業者の「標識」が分かりやすい所に掲げてない
・悪臭がする。ケージが糞尿で汚れている
・猫がいつでもきれいな水を飲める状態になっていない
・猫が元気そうに見えない。毛につやがない。
・犬や猫が狭いケージに閉じ込められている
・犬や猫がストレス状態にあるように見える
・ワクチンの接種日や回数が表示されていない
・店内の室温が高い(または低い)。喚起が不十分
・生後2ヶ月以下の犬や猫を扱っている
・店内に外来種や野生動物(危険動物、特定外来生物、希少動物、保護鳥獣)が展示されている
・犬猫に詳しい店員がいない
・店長が不誠実。セールストークが多い。決断を急がせる

なお、動物愛護の精神から、そもそも犬や猫をペットショップで展示販売すること自体に異を唱える人もいます。
関連ページ ⇒ 動物愛護法を知っておこう
 ブリーダーから買う場合も信頼できるかどうかの見極めは大事でしょう。人柄はもちろんですが、動物愛護の精神やペットについてのポリシーもチェック・ポイントとなります。

子猫を迎える時期は生後3ヶ月を目安に

 生まれた猫を母親からあまり早く引き離すのは問題です。一般には最低2~3か月は母親の元で暮らすのがよいとされています。

 子猫は母親から猫としての基本的な生活習慣(習性)を学び、兄弟との遊びを通して社会性を身につけます。猫はよちよち歩きを始めた頃が一番かわいらしいと感じる方も多いでしょうが、母親から早く引き離された猫は、「噛みつき」や「異食」などの問題を引き起こしやすくなります。当サイトとしては「生後3ヶ月前後から」がおすすめです。

 日本人が犬や猫を飼い始める場合、幼犬や幼猫にこだわる傾向が強いのは、欧米にはない「かわいい志向」の文化の故でしょうか。でも、人にかわいがられた1~2歳の猫でも十分に新しい飼い主になつきますし、また別の意味でかわいいものです。しつけがしっかりできていて、性格や好みなども分かりやすく、健康面も安心というメリットもあります。幼猫にこだわらなければ、お好みの猫ちゃんに出会える可能性はもっと拡がるでしょう。

人気純血種や毛色よりも、性格や相性

 芸能人が出演する動物番組などの影響でしょうか、アメリカンショートヘアやロシアンブルー、ペルシャなどの外来純血種にこだわる方がいますが、高価な上に自分や家族との相性がよいとは限りません。日本の気候風土に合うのはやはり日本猫。白、黒、キジトラ、三毛…などさまざまな毛色とその組み合わせがありますが、日本猫もれっきとした純血種です。

 日本猫は性格が温和で人懐っこく、コミュニケーション能力もありますから、日本人にはぴったり。もちろん人気はナンバーワンで、大多数の方が日本猫を飼っています。猫は犬と違って、散歩などで人に見せびらかすものではありませんから、外来純血種にあこがれる気持ちに少しでも見栄があるなら、少し考え直してみてもよいのではないでしょうか。本サイトで紹介するように、猫の魅力は造形的な好みだけではありません。相性を一番に考えるのが、猫にとっても自分にとっても幸せになる道です。 

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