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猫の癒し効果。傍にいるだけで幸せ‥

 

空前のブームを巻き起こした「たま駅長」
猫カフェ、お店番猫も増えている
犬・猫の癒し効果には科学的根拠があった!
アニマルセラピーと動物介在療法
猫は家族。毎日が心のリフレッシュ


 近年、ペットなどの動物の癒し効果が注目されてきました。その中でも、ケージなどに閉じ込める必要もなく、室内で一緒に暮らせる犬と猫は、幸せ効果を生む別格の存在として多くの人に愛されています。ここでは、しつけや散歩などの手間もかからず、傍にいるだけで癒される猫について、ブームの秘密、癒し効果やその科学的根拠などについてまとめてみました。

空前のブームを巻き起こした「たま駅長」 

 2007年1月、和歌山県に住むある雌の三毛猫が一躍、日本中に知れ渡ることになりました。和歌山電鐵貴志川線貴志駅の駅長に正式に任命された猫の「たま」が、ニュースに取り上げられたからです。

 多くの人が「たま駅長」に会おうと、観光地でもない貴志駅を訪れ、それがまたマスコミに取り上げられるなどして、大きな経済効果を生んだと言います。たま駅長が亡くなると、国内のマスコミがこぞって採り上げたばかりでなく、多くの海外メディアまでもが訃報を流しました。

 また、2008年には福島の会津鉄道・芦ノ牧温泉駅でも、長年駅に住みついた「ばす」という名の猫が「初代駅長」に就任しました。たま駅長ほどのブームにならなかったのは、「二匹目のどじょう」でニュース価値が下落したためでしょう。でも、地域の住民を始め、訪れた人を和ませる効果としては、たま駅長に引けを取らなかったはずです。

猫カフェ、お店番猫も増えている

 前述の「たま駅長ブーム」と関係があるかどうかわかりませんが、猫カフェも大都市を中心にじわじわと増えてきています。また、下町の個人商店の入口に鎮座する「お店番猫」なども、たまにローカル情報として取り上げられることがあります。今では、猫に関する似たような事例は珍しくなく、ニュースにもなりませんが、それだけ猫の癒し効果が社会に浸透しているということでしょうか。

犬・猫の癒し効果には科学的根拠があった!

 人類がネズミから穀物を守る以外の目的で、純粋に愛玩用として猫を飼い始めたのは、帝政ローマ時代からだとされています。当時の貴族は、「猫の癒し効果」を経験的に知っていたのかもしれません。しかし、大多数の人々にとって猫のイメージは、長い間ネズミとは切り離せない存在でした。

 犬がかなり早い段階で、狩猟のパートナーや番犬としての役割から解放され、純粋に愛玩用となったのと比べると、猫が人間の心を幸せにする存在として意識されるようになったのは、つい最近のことのように思えます。

 猫といえば、あの「ゴロゴロ」とのどを鳴らす音が気持ちいいですね。実はゴロゴロ音は猫自身が幸せになるだけでなく、人にもストレスや不安を取り除き、血圧を下げたり、免疫力を高めたりする効果があることが分かってきたのです。その科学的根拠とは‥‥

 「オキシトシン」という名前を聞いたことはありませんか? 別名「幸せホルモン」「愛情ホルモン」などと言われ、テレビでも健康番組で取り上げられてきましたが、猫と触れ合うとこのホルモンが分泌されるのだそうです。猫を撫でながら、ゴロゴロ音を聞くことによって、私たちを幸せにするホルモンが働くのです。

アニマルセラピーと動物介在療法

 このような動物との触れ合いによって生まれる癒し効果は、アニマルセラピーとして老人施設などで行われるようになりました。犬や猫と直接触れ合うことで入居者の気持ちが開かれ、元気になるなどの効果が得られています。

 また、うつ病などの精神病治療にも、一部に動物介在療法が取り入れられ、ポジティブな思考に変わるなどの効果を得ている事例もあります。

 さらに、セラピー犬やセラピー猫は教育の現場にも取り入れられ、動物と触れ合うことによる児童の心の成長を促す効果が期待されています。動物を愛する気持ちの醸成は、将来、人をいじめ、虐待する側になることを防ぐことにもつながります。

猫は家族。毎日が心のリフレッシュ

 猫は犬のように家族の中に序列を作らず、主従の関係も築きません。猫の側からすれば、人間とは「対等」のつもりです。栄養たっぷりのキャットフードをもらい、安全かつ快適な環境を与えられながら、対等とはけしからん‥‥と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、猫好きの人はそうは考えません。猫から受ける「癒やされ」はかけがえのないものであり、愛猫が家族同様に幸せに過ごしていることが喜びでもあるからです。

 ところで、猫は実に絵になります。例えば、しなやかでセクシーな歩き方、野性的な目と敏捷性、寝ているときの間抜け面、じゃれているときの無邪気さ、驚異的なジャンプ力、窓辺に佇むのどかな姿、本棚の中でちゃっかり置物と化すご満悦の表情‥‥。写真や動画を見ただけでも、気持ちが和むほどですから、実際に自分の生活空間の中に猫がいたらどんなに癒されることでしょう。

 猫は直接、接触し、撫でまわす生き物でもあります。鼻を摺り寄せてくる朝のあいさつ、身体をこすりつけてくる悩ましさ、膝の上で眠る愛おしさ、猫を撫でる手のひらの心地よさ、ゴロゴロとのどを鳴らす耳触りのよさ‥‥。

 それらの全てが日常の心の垢を洗い流し、明日への活力となります。猫を幸せにすればするほど、その幸せは倍になって自分に返ってくるでしょう。猫と暮らすということは、毎日アニマルセラピーで心をリフレッシュすることなのです。

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