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猫の安全・健康・長寿のために
室内飼いの方法

   ①室内飼いのメリットは、猫の安全と健康・長寿   ②放し飼いに6つのデメリット
   ③室内飼いのデメリット   ④猫の遊び場作りと玩具、お相手

 

 かつて、猫を飼うといえば放し飼いが普通でした。古い民家では、農家でなくても家の中にネズミが出没する時代でしたから、猫が自由に出入りできる生活パターンがお互いにとって都合よかったのです。

 しかし、ネズミの害がなくなった住宅地においては、猫を飼うのは純粋に愛玩用であり、完全室内飼育をする人が徐々に増えてきました。

 もちろん、「猫は放し飼いが自然だ」とか、「自由にしてあげないと猫がかわいそう」という考えもあります。当サイトとしては、原則として室内飼いがおすすめですが、まずは完全室内飼いのメリットとデメリットを考えてみましょう。

室内飼いのメリットは、猫の安全と健康・長寿

 猫の平均寿命に関してはいろいろな説がありますが、野良猫と飼育されている猫では倍以上の差があります。また、同じ飼育猫でも、放し飼いと室内飼いでは2~3年の差があります。

 (社)ペットフード協会の調べ(2016年)によると、放し飼いの猫が13.26歳なのに対して、室内飼いは15.81歳という結果が出ました。かつて、猫の寿命が8歳位とされた時代がありましたが、これは野良猫を含めた平均値を取ったためと思われます。

 室内飼いのほうが二歳半(人間に換算すると約10歳)ほど長寿なのには、次のような理由が考えられます。

猫の放し飼いに6つのデメリット

 猫は単独で狩りをする動物ですから、エサや異性を求めて自由に縄張りから出る習性があります。しかし、家から出るということは、その自由と引き換えに次のような6つのリスクを負うことになります。

1.風雨や暑さ・寒さなどの身体的ストレスにさらされる。
2.外に自由に出ると、車にひかれる危険性や、稀に異常な虐待に遭う可能性がある。
3.猫同士のトラブルによるケガや、心理的ストレスがある。
4.他の猫から様々な病気が感染するリスクが高い。
5.外で何を食べてきたのかわからず、食事管理ができない。
6.迷子になるリスクがある。


 「猫は勝手気ままな動物」だから、「自由が幸せ」という考えに立つと、上記のような過酷な環境に猫をさらすことになります。

 放し飼いの猫は自立心がより強くなる半面、人間家族との濃密な関係という点では、室内飼いのほうが強まります。多少、過保護でも、安心・安全で健康・長寿の可能性が高い室内飼いのほうが、猫にとって幸せではないでしょうか。

 ただし、室内飼いにもいくつかのデメリットがありますから、次に述べるような工夫が必要になるでしょう。

室内飼いのデメリットとその対策

 室内飼いの猫は、ネズミなどのえさを探すための外出が不要になります。しかし、単独で狩りをする習性から、好奇心が強く、また狩猟本能を満たす遊び(トレーニング)も欠かせません。室内飼いのデメリットはまさにその点にあります。

 ただし、猫は元々農業の曙期にリビアヤマネコが自らヒトに近づき、家畜化されたもので、後に愛玩用として進化して(あるいはさせられて)来た歴史があり、適応能力の高い、柔軟な心を持った動物です。肉食獣でありながら、放し飼いにしても人に危害を加えず、家からも逃げない性質は、人間の生活の中に溶け込むのに最適でした。

 つまり、狩猟本能を満たす遊びを除けば、猫はなるべく楽をしてぐうたらと快適に暮らしたいわけです。完全室内飼いが猫の本性に反しているとは、必ずしも言えないのではないでしょうか。

 そこで室内飼いの場合は、猫の旺盛な好奇心を満たし、俊敏な身体能力を持て余さない遊びの場を室内に作ってあげる必要があります。

 ※なお、去勢または不妊の手術をしていない猫の場合、異性を求めて縄張りの外に出ることがよくあります。特に子育てをしないオスは遠出をすることが多いことが知られています。雄雌のつがいで飼育する場合以外では、去勢・不妊手術をしておかないと、生殖年齢に達してか猫ちゃんが苦しむことになります。

猫の遊び場作りと玩具、お相手

 完全室内飼いには、猫が十分に運動できるスペースと高い場所を用意する必要があります。また、猫の喜ぶ玩具とそれを使った遊びのお相手をする必要もあります。猫のおもちゃにはいろいろな種類のものが売られていますが、何を喜ぶかは猫の個性によって様々です。

 毛糸玉や、ひもに鈴をつけたものなど、自分で作れるものもあります。また、エノコログサ(別名ネコジャラシ)や鳥の羽根など、自然のニオイの付いたもので遊んでやると、かなり興奮します。いずれにしても猫のおもちゃはすぐに壊されますから、消耗品と考えたほうがよいでしょう。

【猫と暮らす環境作りの例】

・ネコは陽の当たる出窓が大好き(なければ8センチほどの幅の窓枠でもOK)
・ジャンプ可能な高さの戸棚やタンス。
・背の高すぎる家具の場合は、途中に中継となる棚や踏み台のようなものを置く。
・戸棚・たんす類の上には、落とされそうなものや乗られて困るものは置かない。
・猫によっては物を落とすのを楽しむので、その場合はおもちゃになるようなものを置く。
・狭い場所が大好きなので、身体がやっと入る段ボール箱や紙袋、筒のようなものも遊び場になる。
・家具のサイドと壁の間をあえて10~20センチほど開けると、好んで入る。
・部屋のスペースにゆとりがあれば、キャットタワーを買って置く。
・カーテンボックスや梁も登れれば、安心できる場所になる。
・全速力で走れる、できるだけ長い廊下や広い部屋(二部屋続きも可)が欲しい。
・爪を立てるので、じゅうたんやカーテン、壁などの材質には注意が必要。


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