猫と暮らしたい基礎知識生活環境としつけ問題行動と危険健康管理と病気猫の不思議愛猫エッセイ写真

猫にも定期健診とワクチン接種

ワクチンで予防できる病気は5種類

 
 猫にもウイルス性の伝染病があります。生まれたての猫は、母乳を飲むことによって母猫の免疫を持っていますから、さまざまな病気から守られています。しかし、それも離乳の頃から徐々に効き目が弱まってきますから、ワクチンの接種が必要になってきます。

 子猫時代のワクチンの接種は、免疫力が薄れる8週目頃に第1回目を行い、効果を増強させるために第2回目を12~14週目頃に行ないます。その後は、成猫になる1歳に3回目の接種を行い、以後、1年ごとに追加接種をするのが普通です。

 ワクチンで予防できる病気は5種類あり、基本は3種混合ですが、その他4種混合、5種混合があります。ちなみに、3種混合の場合の予防できる病気は次のとおりです。

・猫ウイルス性鼻気管炎
 発症の原因は猫のヘルペスウイルスによるもので、急に食欲がなくなり、熱が出ます。また、くしゃみや鼻水も激しくなるなど、人間の風邪に似ています。症状が出て3~4日後がいちばん重く、幼猫は衰弱して命の危険もあります。

・猫汎白血球減少症
 猫のパルボウイルスが原因で発症。まず、食欲がなくなり、水も飲まず、元気がなくなります。発熱を伴い、嘔吐や下痢をして脱水状態になります。この病気は白血球の数が非常に少なくなるため、免疫力が低下していろいろな合併症を起します。また、伝染力の強いのも特徴。

・カリシウイルス感染症
 猫のカリシウイルスが原因の病気で、いろいろな型があるため、症状もさまざまです。猫ウイルス性鼻気管炎と同じ症状を示すものや、口の中に潰瘍をつくるもの、肺炎を引き起こすものなどがあります。肺炎を起した場合、死亡することもありますから要注意です。

 この他、4種混合では猫白血病ウイルス感染症、5種混合では猫クラミジア症のワクチンが追加になります。

完全室内飼育の場合でもワクチン接種は必要

 「うちの猫は外に出さないので、ワクチンは要らないのではないか」と疑問を持つ方もいらっしゃるようです。でも、外の猫から直接感染しなくても、人間が出入りしますから、巡りめぐって猫のウイルスが感染する可能性があります。

 伝染病にかかった愛猫の、風邪に似た症状や、嘔吐、衰弱などの様子を見るのは、慣れないだけにつらいものです。しかも、命の危険もあるとなれば、愛猫のための出費などたいしたことはありません。それに、動物病院にいけば、年1回の定期健診を兼ねることになりますから、安心できます。ちなみにワクチンの費用は5~6千円くらいです(猫には健康保険がないので…)。

  TOP  HOME