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猫に必要な栄養素は?

 
 猫に必要な5つの栄養素、たんぱく質(アミノ酸)、脂肪(脂肪酸)、炭水化物、ビタミン、ミネラルについて、留意すべきことを順番に説明します。

たんぱく質(アミノ酸)―タウリン不足に注意

 たんぱく質は動物に欠かせない最も重要な栄養素ですが、ただ多くとればよいというわけではありません。猫には猫の必須アミノ酸があり、人や犬とは異なるのです。特にアミノ酸の一種であるタウリンは、猫の体内ではほとんど合成できませんから、欠乏すると失明や心筋症などを引き起こすリスクが高まります。

脂肪(脂肪酸)―リノール酸やアラキドン酸は作れない

 猫のエネルギー源として脂肪は重要で、人間よりも相対的に多く摂取する必要があります。脂肪にはさまざまな脂肪酸がありますが、リノール酸やアラキドン酸は猫の体内で作ることができません。そうした不飽和脂肪酸を含む脂肪は食事からとる必要があります。

炭水化物―猫にご飯は不要だが…

 猫は脂肪とたんぱく質をエネルギー源とするため、人のように炭水化物をあまりとる必要はありません。また、猫にはもともと炭水化物の消化機能が弱いのです。

 では炭水化物はまったくいらないのかというと、「猫の自由にまかせた場合、エネルギー源の1割ほどを炭水化物からとった」という研究結果があります(英ウォルサム研究所やオーストラリア・シドニー大などの研究チーム)。そうした研究結果を踏まえ、また栄養的な偏りを防ぐ意味からも、猫用のドライフードには少量の各種穀類が混ざっています。

ビタミン―ビタミンKとCは体内で合成

 猫が野菜や果物を食べないのに大丈夫なのは、体内でビタミンCを合成できるからです。また、人と同様にビタミンKも体内で作られます。
 しかし、ビタミンA、B1、B2、B6、Dなどは作れません。ペットフードにはこうしたビタミンがバランスよく配合されています。

ミネラル―過剰摂取は結石を招く

 人と同様に、猫もカルシウムリン、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛などのミネラルが必要で、特に骨の材料になるカルシウムは大切です。また、必要量は微量なものでも、ミネラルは体液のバランスや神経、筋肉に関与するなど、多くの働きがあります。

 ただし、ミネラルには過剰摂取にも注意が必要で、例えばリンを多くとり過ぎるとカルシウムが大量に消費されてしまいます。肉食ばかりでは両者のバランスが悪く、カルシウム不足になってしまうのです。また、尿中にミネラルが過剰になると、結石になりやすくなります。結石はウエットタイプのキャットフードや新鮮な水などによって予防できますが、ミネラルバランスを考慮したドライフードもあります。

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