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猫の食事の与え方/回数、好き嫌い…

 猫の食事の与え方について、「猫の食事回数は1日何回がいいのか?」「好き嫌いを直すにはどうするか?」などの疑問について説明します。

食事回数は多く

 
 猫に適した食事回数についてはいろいろな説があります。「子猫のときは4回、徐々に減らして成猫は2回がよい」とする考えは、かなり一般に広まっていますが、どうなのでしょうか?

 野生時代の猫は、ねずみを中心とした小動物を一日に何度も捕まえては食べていました。そのため、少しずつ分けて食べる習慣がついたようです。まとめ食いをしようとしても、猫の胃は小さいので、吐き出してしまいます。そのため、猫には犬のように時間を決めた食事は難しいようです。「1日2回」は、昼間、食事の世話ができない飼い主側の都合。猫にとっては少しずつ、気の向いたときに食べるのがよいのです。

 結論として、猫の食事回数は1日何回がベストだというようなことは断定できません。通説のように2回、あるいは人間と同じように3回与えても、猫は一度に全部を食べず、ふらっと遊びに出かけ、戻ってからまた食べるというような行動を繰り返します。できれば、1日の摂取量を決めた上で、数回に分けて与えるのがよいでしょう。

 猫は夜行性ですから、夜間に食欲が増します。夜の分も含めて「1日4回の食事」というのが、世話をする側から見ても無理がないのかもしれません。猫の個体差や生活環境の違いもありますから、あまり杓子定規に決めつけないほうがよいでしょう。

食べないときは―衛生とけじめ

 猫の食事の仕方は気まぐれで、しかも量を自分で加減します。しかし、食べ物を1度にたくさん与えて猫任せでは、食器に残った食べ物の鮮度が落ち、食い散らかしたりもして、衛生的にもよくありません。また、猫によっては食べられるだけ食べてしまい、肥満を招くこともあります。時間が経って食べ残したものは、さっさと片付けるほうがよいでしょう。「いつでも食べられる」と猫に思わせない「けじめ」も必要です。食事と健康の管理もそのほうがしやすいのです。

 なお、水は飲むだけでなく、手(前足)を洗いますから、すぐに汚れます。汚れをこまめにチェックして、常にきれいな水が飲めるように取り替えましょう。特にドライフード中心の食事の場合、水の補給は大事です。食器もつねに清潔に保つことをお忘れなく。

好き嫌いをどう防ぐか

 猫は放っておくと偏食が多くなります。好き嫌いを防ぐには子猫の時代がいちばんです。子猫は自分の気に入った食べ物にこだわる傾向があるからです。愛猫を喜ばせようとしてそれに迎合していると、好きなもの以外は見向きもしなくなります。そこでもっと贅沢なものをあげれば喜ぶと思って与えると、猫は学習をしますから、常にお気に入りのものが出ることを期待するようになります。結局、偏食は飼い主が作っているのですね。

 野生時代の猫は贅沢などいっていられません。ネズミがおいしいからといってネズミしか食べなかったら、飢えに直面することにもなりかねません。また、時には獲物が捕れないこともありますから、食事抜きが1回くらいあっても大丈夫です。

 そこで、好き嫌い対策としては10分~15分間食べなかったら、食事をいったん下げて、1~2時間後にもう一度出すという方法がよいでしょう。そのうち、猫も根負けします。お気に召さない食べ物も食べるようになります。人間の幼児に対して、嫌いな食材を出し続けるのと同じです。わがままに根負けせず、一貫したやり方で毅然と行なうのが、猫にも幼児にも効果的でしょう。

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