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猫の性格は変わらない? でも適応力が…


「おとぎの国のJIN」

二日がかりの大模様替え。廊下に積み上げた段ボールやドールハウスの前で、JINは持ち前の好奇心を発揮した。後で写真を見ると、あのがらくたがミステリアスなおとぎの国に変貌しているではないか!

猫の性格は生まれつきだから変わらない?

 かかりつけの動物病院の先生に、オス猫が去勢をすると性格が変わるかどうかを尋ねたことがある。その時、猫の性格は生まれつきのものなので、変わらないというようなことを聞いた。確かに、我がJINの気の強さと甘えん坊は変わらなかった。しかし、人間のみとの生活が2年、3年と続くと、猫もだんだん人間に近づいているような気がする。

ドアの開閉

 性格問題とは異なるが、レバー式のドアノブを下ろしてドアを簡単に開けられるようになったのは大きな進歩である。最初はドアノブを下ろしたままドアを押すという動作ができなかったが、やがて体重をかけるとドアが簡単に開くことに気付き、次第に熟練していった。そして、長い間てこずっていた、反対側からドアを引いて開けることも、不器用ながら何とかできるようになったのである。

 しかし、JINはドアが開けられるようになった今でも、そばに家族がいると、ドアの前に座って一声発し、開けるように催促することがよくある。なるべく楽をしようという魂胆だが、相互のコミュニケーション能力の向上に信頼を置いていることの表れでもある。性格の変化というよりは、適応力といったほうがよいかもしれない。

爪を立てなくなる

 JINが2歳前後から変わってきたもう一つは、ズボンやパジャマの上から爪を立てなくなったことである。以前はじゃれつくときなどに、布の下に生身の体があるということを理解していなかった節があり、娘が「痛い」と叫ぶと、拒絶されたと勘違いして逆切れしたものだ。私も何度が爪を立てられ、被害の大きい時は足に刻まれた爪あとをJINに見せたが、何の反応も示さない。それでも私はその都度叱り続けた。そして、いつの間にかJINは家族の誰にも爪を立てなくなった。

朝の挨拶

 JINは朝、家族に合うと必ず自分から挨拶をする。それもリビングに近づくかなり前から、ドアの前に座って待機し、ドアを開けるなり「ニャ~」とひときわ大きな声で歓声を上げるのだ。誰かがどんなに遅く起きても、その日初めて会う人には挨拶をして、足にまとわりつく。人間の側は時には不機嫌なこともあるが、これですっかり相好が崩れてくるのである。

 犬派の人が良く言うセリフに、「猫はそっけないのでつまらない」というのがあるが、とんでもない。ねこだって家族のようにして暮らせば変わってくるのだ。それに、やっぱり猫は「犬のようにべたべたしない」ところがよいのであって、この程度のあいさつが程よく、気持ちよいのである。

部屋の模様替えにもすぐに適応

 完全室内飼いの場合、大掛かりな部屋の模様替えは猫のためによくない、とは猫関係の本にはよく書いてあることである。でも、家族3人にも都合というものがある。我が家が数年に一度の頻度で行う、家具の大移動がおかまいなしに始まった。その間中、JINはあちこちに避難所を求めて逃げ回った。

 その日の模様替えはJINが自分の部屋だと思い込んでいるリビング・ダイニングを中心としたもので、机とタンスが反対側に移動し、さらにタンスの位置に別の部屋にあった本棚を入れたのである。これによって、JINはそれまでお気に入りだった一番高い本棚に登れなくなった他、さまざまな影響を受けた。しかし、好奇心旺盛なJINは散策を始める。一時的に長い廊下に積んだ段ボール箱は格好の遊び場となった。

 また、別の部屋ではそれまで届かなかったカーテンボックスに跳び移れるようになったため、さっそくそこが新しいお気に入りの場所となった。落ちつかないとか不安げな様子は、JINに全く見られなかった。これは「前向きの猫」と呼んでもよいのかもしれない。

JIN写真-満3歳


「胴長を生かして」

JINは顔やせの下半身デブである。しかも体を伸ばすと胴がこんなに伸びる。胴長を生かして何をしているのか? たぶん、手でチョイ、チョイと下に落とせるものを探しているのである。

「猫は毛布で丸くなる」

猫は四六時中うたたねする動物だが、時に爆睡することもある。そんな時はお気に入りの場所でこのように丸くなることが多い。
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