猫と暮らしたい基礎知識生活環境としつけ問題行動と危険健康管理と病気猫の不思議愛猫エッセイ写真

戸建てとマンション、猫に住みよいのは?

愛猫UIN 5歳半 久々にボクのつぶやきの登場だよ。「猫にとって戸建てとマンション、どちらがいいか」なんてお題までもらっちゃって、「猫のくせになかなかやるなあ」なんて思ってない?

 あ、そう。ちょっと自意識過剰だったかなあ。つまらないこと言ってないで、本題に入ろっと。今回も我慢して読んでね。

空中の楼閣

 ボクはマンションで生まれ、生後3カ月に別のマンションの人にもらわれて「完全室内飼い」。何と5年間も地面の上を歩いたことがなかったんだ。しかも、7階なんて高いところに住んでいたから、この世に地面なんてものがあることさえ忘れてたよ。

 たまにたんすの上からベランダ越しに外を見下ろしていたけど、下界ではコンクリートのすき間を小さな車がゴキブリみたいに走っていて、ボクとは関係のない世界のようだった。だから、空を飛ぶ小鳥やカラスを目で追うほうが興味深かった。鳥って、手も足も出ないのが悔しいけどね。そんな時は「キッ、キッ」と鳴くんだ。

 年一回、近くの動物病院に行く以外は、この「空中の楼閣」がボクの全世界だったわけだけど、満5歳を迎えた直後に、一家で戸建てに引っ越すことになったんだ。マンションの規約では、猫の身分では住めないことになっていたから、晴れて正式に存在が認められたわけだけど、「でもそんなの関係ねぇー」(そう言えば、あの人あまり見なくなったにゃー)。

室内暮らしは安全だけどね…

 ここでやっと「お題」に近づいてきたゾ。流れから見ると、「やっぱり戸建てのほうが猫にとって幸せに決まってるさ」という展開になると思うでしょ? でも、実はそうたいした違いはないのさ。だって、完全室内飼育ってことは変わらないんだから。しかも、今度は玄関の前の門をくぐるとすぐに車の走る道路に出るから、家族が心配してドアの開け閉めには注意を払っている。

 一度、すきを見て南側のリビングから庭に出たことがあるんだけど、芝生の感触をゆっくり味わう暇もなく我がご主人様に捕まってしまってた。オヤジさんって見た目と違ってすばしっこいんだ。その後、なかなか外に出るチャンスはない。ボクとしても家族が大好きだから、この家を出ていくつもりはないし、第一、ゴハンにありつく保証もないから、そんな無謀はしないつもりだけど。娘さんがすっごく心配性なんだ。迷子にならないかって…。それはそれでうれしいんだけど、怖そうだけど面白そうな外の世界も少し興味あるなあ。

 でも、近所で猫ちゃんが迷子になり、「手を尽くして探して3日後にやっと見つかった」という事件があったらしい。うん、心配するのも無理はないか。

新しい遊び場の魅力

吹き抜けは気持ちいいよ でも、戸建てのいいところは家の中にもあるよ。地面に近い窓が多くて、いろいろな外の風景が見られるし、小鳥や虫も間近で見られる。2階建てだから、階段の昇り降りも面白い。慣れてくると上りも下りも1秒くらいしかかからない。自分で言うのもなんだけど、電光石火ってとこかな。

 それから、吹き抜けに渡された長さ2メートル以上の梁の上は、絶好の遊び場だ。時にはこの上で居眠りをすることもある。家族の皆が梁の上に登ることを怖がっているけど、ボクから見れば不思議だね。お陰で階段の昇降スピードも含め、優越感に浸る材料が増えて、その面では戸建てに移ってよかったかな。じゅうたんも少ないから、引っ掻いて怒られることもあまりなくなったし、カーテンは爪のかかりづらい素材に変えられてしまって、興味がなくなった。むしろカーテンの裏側に潜り込んで、かくれんぼする楽しみが増えたことの方が、ボクにとっては大きいかな。

 結論としては、ほぼ同じ広さの「世界」でも、二階のある戸建てのほうがマンションよりも遊び場に変化があって、猫にとっては楽しいといえる(エヘン)。こんなところでいいですか、ゴーストライターさん。

JIN写真-満5歳~5歳半


初夏の窓辺

 窓辺の好きな猫は春夏秋冬、絵になる。と思うのは人間の勝手で、JINには新緑など全く興味がないのだ。でも、“太陽の匂い”は分かるようだ。

居心地

 柔らかな素材で体の収まりがよい場所が猫は大好き。部屋の片付け中に隅に寄せておいた毛布のくぼみを目ざとく見つける。撮影の背景まで選んでくれたわけではないだろうが、作業を中断してカシャ!
  TOP  HOME